Xmingを使用してFC5に接続する方法

 

Windows で動作する無料の Xサーバの1つである Xming を使用して、 FC5(Fedora Core 5) に接続する方法を記述します。

前提条件

  • FC5 と Windows XP の環境とします。
  • Xディスプレイマネージャは gdm とします。(FC5 のデフォルト)
  • SELinux の設定は Permissive または Disabled とします。 もし、デフォルトの Enforcing に設定されている場合は、 本稿の内容だけでは Xming から接続できないでしょう。
  • ファイアウォールの設定は Enabled でも OK です。 本稿で適切なポートを開けます。

FC5の設定

gdm 環境のクリーンアップ

FC5 のインストール後に、yum update などでインストール済みのパッケージを更新すると、 gdm を正しく設定しているのにも拘わらず、Xming から接続できなくなる可能性があります。 この問題に遭遇した場合は、次のようにすると解決できるかも知れません。

# yum -y remove gdm
# yum -y install gdm

この作業を行った場合は、gdm設定ファイル /etc/gdm/custom.conf が /etc/gdm/custom.conf.rpmsave にバックアップされます。 そのため、custom.conf をバックアップから復元するか、 もしくは後述する「Xディスプレイマネージャの設定」の作業が必要になります。

gdm パッケージの確認

本稿で使用した gdm パッケージは次の通りです。

# rpm -qi gdm
Name        : gdm                          Relocations: (not relocatable)
Version     : 2.14.1                            Vendor: Red Hat, Inc.
Release     : 1.fc5.2                       Build Date: 2006年04月13日 07時39分52秒
Install Date: 2006年04月27日 03時47分25秒      Build Host: hs20-bc1-2.build.redhat.com
Group       : User Interface/X              Source RPM: gdm-2.14.1-1.fc5.2.src.rpm
Size        : 10423064                         License: LGPL/GPL
Signature   : DSA/SHA1, 2006年04月20日 00時33分17秒, Key ID b44269d04f2a6fd2
Packager    : Red Hat, Inc.
URL         : ftp://ftp.gnome.org/pub/GNOME/sources/gdm
Summary     : GNOME Display Manager
Description :
Gdm (GNOME Display Manager) は、xdm すなわち X Display Manager
を再実装したものであり、高度な設定が可能です。Gdm を使用すれば、
X Window System を搭載したシステムにログインすることが可能になり、ローカル
マシン上で同時に複数の X セッションを実行することができます。

Xディスプレイマネージャの設定

Xディスプレイマネージャは、前提条件にある通り gdm を使用しますので、 gdm の設定ファイルを修正します。

ここでは、XDMCP を有効にしています。 XDMCP のポートはデフォルトの 177 を使用するものとして、ここでは設定しません。 また、リモートから root でログインできるようにしています。

/etc/gdm/custom.conf
修正前 修正後
[securiry]

[xdmcp]

[securiry]
AllowRemoteRoot=true
[xdmcp]
Enable=true

ファイルの修正が終わったら、gdm を再起動します。 (もしかしたら、FC5 をリブートした方が良いかも?)

# gdm-restart

Xフォントサーバの設定

/etc/X11/fs/config
修正前 修正後
no-listen = tcp #no-listen = tcp;

ファイルの修正が終わったら、Xフォントサーバを再起動します。

# service xfs restart

ファイアウォールの設定

XDMCP(xdmcp:udp) と Xフォントサーバ(xfs:tcp) のために、ファイアウォールに穴を開けます。

  1. メニューバーから「デスクトップ」→「管理」→「セキュリティレベルとファイヤーウォールの設定」を選択します。
  2. [セキュリティレベル] 画面が表示されて、[ファイアウォールのオプション] タブが選択されています。
  3. [その他のポート] をクリックすると、ポートの追加領域が表示されます。
  4. [追加] ボタンをクリックして、“xdmcp udp” と “xfs tcp” を登録します。
  5. [OK] ボタンをクリックします。

環境の確認

gdm のプロセスは次の様に成ります。

# ps ax | grep gdm
 2270 ?        S      0:00 /usr/sbin/gdm-binary -nodaemon
 2295 ?        S      0:00 /usr/sbin/gdm-binary -nodaemon
 2298 tty7     Ss+    0:00 /usr/bin/Xorg :0 -audit 0 -auth /var/gdm/:0.Xauth -nolisten tcp vt7
 2357 ?        Ss     0:01 /usr/libexec/gdmgreeter
 2385 pts/1    S+     0:00 grep gdm

Windows XPの設定

Xming のダウンロード

SourceForge.net: Xming X Server for Windows のリンクを辿って、Xming をダウンロードします。 本稿では、 Xming-20060328-setup.exe を使用しました。 これをウィザードに従ってインストールします。

XLaunch

XLaunch を使用して、FC5 へ接続するための環境ファイル(~.xlaunch)を作成します。

画面 設定項目 or デフォルト値 設定値
Select the display settings
(O) Multiple windows
( ) One window
( ) Fullscreen
( ) One window without titlebar
( ) Multiple windows
(O) One window
( ) Fullscreen
( ) One window without titlebar
Display number [ 0 ]
Select how to start Xming
(O) Start no client
( ) Start a program
( ) Open session via XDMCP
( ) Start no client
( ) Start a program
(O) Open session via XDMCP
Configure a remote XDMCP connection
(O) Connect to host [ ]
   [ ] Use indirect connect
( ) Search for hosts (broadcast)
(O) Connect to host [ 192.168.1.70 ]
   [ ] Use indirect connect
( ) Search for hosts (broadcast)
Specify parameter settings
[✓] Clipboard [✓] Clipboard
Remote font server (if any) [ 192.168.1.70 ]
Additional parameters for Xming [ -screen 0 1024x768 ]
Configuration complete
[ ] Include any PuTTY Password
as insecure clear text
[ ] Include any PuTTY Password
as insecure clear text

最後の画面で [Save configuration] ボタンをクリックして、ここまでの作業をファイルに保存します。 ファイル名は、fc5.xlaunch とでもしておきましょう。

ファイルの内容は次の様になります。 このファイルを流用するのであれば、2箇所のIPアドレスを自分の環境に合わせて修正するだけで済むでしょう。

fc5.xlaunch
<?xml version="1.0"?>
<XLaunch WindowMode="Windowed" ClientMode="XDMCP" XDMCPHost="192.168.1.70"
XDMCPBroadcast="False" XDMCPIndirect="False" Display="0" Clipboard="True"
FontServer="192.168.1.70" ExtraParams="-screen 0 1024x768"/>

Xming の起動

fc5.xlaunch をダブルクリックすると、FC5 のログイン画面が表示されます。


図1 ログイン画面


図2 rootのデスクトップ画面

改版履歴

日付 内容
2006-04-28 FC4 の記述を削除するとともに、FC5 の記述に加筆・修正を行って掲載。
2006-04-10 旧サイトに、FC4 と FC5 の両方について記述したバージョンを掲載。